いよいよ明日松葉蟹漁解禁です!
そして明後日にはテレビ撮影!
琴引浜観光宿泊組合で蟹料理に
合う地酒をプランニングしました!
松葉蟹料理と共に地酒もお楽しみ下さいませ^^
備長炭で蟹の甲羅を香ばしく焼いて熱燗を注ぐ
蟹酒もおすすめです!
今日は、11月6日解禁となる活け松葉蟹を入れる
水槽の水汲みをしました!
当宿の松葉蟹シーズンの準備は水槽の水汲みから
始まります。
当宿は活け松葉蟹専門店です!!
ご遠方から、期待して丹後に蟹を求めにくるお客様に、どこでも
いつでも食べれる冷凍ズワイガニをお出しできません!!
1tの水槽1基、500リットルの水槽6基備え
いつでも活け松葉蟹料理を召し上がって頂ける
様にしています。
この体制なので、海のシケが少々長引いても
お客様に活け松葉蟹料理を提供出来ます!
水槽で長く生かしてあるから美味しさが落ちると
思われる方もいらっしゃると思いますが、
そんな事はまったく御座いません!
ここは長年の経験から来る目利きが物を言います!
活きているからすべての松葉蟹が美味しい訳では
ありません!
松葉蟹の中にも痩せている松葉蟹もいれば、身つまりの
良い松葉蟹もいます。
この見分けが大事です。
日帰り漁船だから美味しいとか、港から魚場に近いから
他の港で水揚げされる松葉蟹より美味しいとか、
少し間違った情報もあります!
今はどこの漁船も水槽を積んでいて活かして松葉蟹を
港に持って帰ってきます。
昔みたいに水槽を積んでいない時は港から
近い魚場の方が鮮度が良い松葉蟹の水揚げがあった
かもしれません!
しかし今はまったく魚場から港が遠いかろうが
鮮度の違いはないのです。
活きていればすべて美味しい松葉蟹ではないので
どれだけ良い松葉蟹を見極め仕入れれるかが
大事なのです。
後10日ほどで水槽も活け松葉蟹が入り
にぎやかになります^^
当館の松葉蟹料理には必ずセコ蟹(コッペ)が
付きます。
以前は、セコ蟹を一匹丸々お出ししていました。
食べられてる方は食べられてるのですが、
内子、外子だけ食べて、身が全然食べずに
下ってくる事が多かったです。
自分達で食べてみると、やはり内子、外子は
食べやすく、セコ蟹の小さい足を殻から身を
取り出すのは大変です。
そこで全て捌いてお出しする事にしました!
そしたら、身も取りやすくなったので
足の身、甲羅の身をほとんどのお客様が
食べて下さいました^^
セコ蟹も綺麗いに食べて頂け本望だと思います。
まずは二つに割ります。
エラなど食べれない所を綺麗に外します。
足、甲羅など捌いていきます。
そうすれば、食べやすいセコ蟹になります。
当館は頑固なまでに活け松葉蟹にこだわっています。
活きているからこそ食せる松葉蟹のみそのお刺身!
冷凍では絶対に食べる事ができません!
タグより何よりも活け松葉蟹である証拠です。
当館が活け松葉蟹料理を始めて20年弱です。
始めは調理してる私達でも蟹みそが生で食べれる
なんて思ってもみませんでした!
松葉蟹料理を始めて数年がたった頃、ご年配の方から
一人だけど受けてくれますか?とお電話がありました。
この男性は数件宿に電話した所、一人と言う理由で断られた
そうです。しかし当館はお一人でもお受けさせて頂いています。
まだ蟹のみそが生で食べれる事をしらない私たちはこの男性にも
蟹みそは炭で焼いて食べて下さいとお伝えしました。
しかし、この男性の食べた蟹の甲羅を片付けている時、
[おやっ!]
蟹の甲羅に焼いた後がない事に気づき、慌てて男性に
蟹みそはどうやってお食べになられましたか?と尋ねました!
[こんな鮮度の良い蟹のみそは生で食べなければもったいない]
と言われました。私達は驚きました。
こんな見た目がグロテスクな蟹みそを生で!と。
すぐに試食してみた所、びっくりするほど美味しかったです。
それ以降、お客様に蟹みそは始めはお刺身で食べて頂き
後は、焼いて食べたり甲羅酒にして頂いてます。
この男性に出会わなければ蟹みそが生で食べれるなんて
今だに気づいてないかもしれません!
お一人のお客様でも大事にして来た結果素晴らしい
出会いがありました。
その男性は当館にこられたのはこの一度きりです。
まさに一期一会ですね^^
長文でしたが最後までお読み頂き有難う御座いました。